私たちは、毎日なにかを感じ、考えています。
でも、その多くは言葉にならないまま、心の中を通り過ぎていきます。
ときに、自分の気持ちなのに、どうしていいか分からず、振り回されてしまうこともあるかもしれません。
私たちが感じていることの多くは、まだはっきりと形になっていないものです。
それらを言葉にして外に出す——つまり「書く」ことは、心の中の絡まった糸を一本ずつ解きほぐしていく作業でもあります。
でも、いざ何かを書こうとすると、手が止まってしまうことがあります。
それには、ちゃんと理由があります。
このページでは、「書くこと」を通して、自分の中にあるものを少しずつ見える形にしていく方法をお伝えします。
書けない理由
書けない理由は、大きく分けて2つあります。
1.「言葉のタネ」がまだ固まっていない
心の中にある思いや感情は、最初は形のない「霧」のようなものです。霧をそのまま掴もうとしても、手からこぼれてしまうのは当然です。
2.「書き出し方」の基本を知らないだけ
料理にレシピがあるように、文章にも「この順番で書けば作れる」という基本の型のようなものがあります。それを知らないから、どこから手をつけていいか迷うだけなのです。
書くことは、自分と向き合う時間
書くことは、外に向ける発信である前に、「自分と仲良くなるための対話」と言えます。
「私は今、何にモヤッとした?」
「本当はどうしたかった?」
バラバラになった心のパズルを、一つひとつピースをはめていく作業。
それが「書く」ということです。
自分が見えてくると、言葉は自然と溢れ出し、続いていきます。
今日から使える書き方の基本〈4ステップ〉
まずは、この順番でノートに書き出してみてください。
きれいにまとめようとしなくてOKです。
- 何があったか(出来事):起きたことをそのまま書く
- どう感じたか(感情):そのときの気持ちを書く
- そのとき頭に浮かんでいたこと(思考):その瞬間にふと浮かんだこと・つぶやき・引っかかりを書く
- 本当はどうしたかったか(本音):本当の願いや気持ちを書く
例①
① 何があったか(出来事):友だちと言い合いになった。
② どう感じたか(感情):悲しくて、モヤモヤした。
③ そのとき頭に浮かんでいたこと(思考):うまく返せなかった。どう言えばよかったんだろう。
④ 本当はどうしたかったか(本音):ごめんって言いたかった。
つなげた文章
今日は友だちと言い合いになった。悲しくて、モヤモヤした。うまく返せなかった。どう言えばよかったんだろう。本当はごめんって言いたかった。
例②
① 何があったか(出来事):子どもの頃、家で一人で過ごす時間が多かった。
② どう感じたか(感情):少し心細かった。
③ そのとき頭に浮かんでいたこと(思考):何をして時間を過ごせばいいのか分からなかった。
④ 本当はどうしたかったか(本音):誰かと少し話したかった。
つなげた文章
子どもの頃、家で一人で過ごす時間が多かった。少し心細かった。何をして時間を過ごせばいいのか分からなかった。本当は誰かと少し話したかった。
つなげると、そこにあなたの物語の欠片があります。
それを読むことで、あなたは自分を「外側から」見れる。
だから、自分が見えてきます。
文章は、書くほどに「自分の味方」になる
文章を書くというのは、慣れるまで少し時間がいるかもしれません。
でも、書き続けているうちに、自分の中の「核」がはっきりしてきます。
そうすると、書きたいことがたくさん溢れ出してきます。
「核」は、あなたの人生の物語を紡ぎ始める「種」です。
その種は、文章という栄養を浴びて、芽を出し始めます。
そして、どんどん大きく育っていきます。
そうなると書くことが楽しくなってきます。
さいごに
「言葉」は、暗闇を照らす光。
あなたが書く文章は、いつか誰かの光になるのかもしれません。
まずは、自分自身の内側にあるものに、「言葉の光」を当てていきませんか?
この講座は、書きたい気持ちはあるのに、1行目で止まってしまう人のための講座です。
実際に手を動かしながら、自分の言葉で記事を書き上げながら、文章にするコツをお伝えしています。

