私はかつて、潜在意識の書き換えによって現実を変えるカウンセリングを提供していました。
潜在意識がもたらす影響は、提供する側の私にとっても驚きの連続でした。
相談者のお母さんの潜在意識を書き換えると、あんなに手を焼いていた子どもの夜泣きがピタリと止む。
パートナーの言動に「嫌われたかも」と怯えていた人が、不動の自分を手に入れる。
人前で話すのが苦手だった人が、スポットライトを浴びることを楽しみ始める。
数え上げたらきりがないほど、魔法にも思える変化を目の当たりにしました。
喜びと感謝の声もいただき、私自身も大きなやりがいを感じていたのは間違いありません。
けれど、いつごろから心の奥底に「モヤモヤ」が生まれるようになりました。
それは、思考の癖を変えるだけでは、「一時的な応急処置」にすぎないことを、予感しはじめていたからです。
魔法のような変化の裏で、感じていた限界
潜在意識の書き換えは、いわば「車のメンテナンス」や「最新ナビの導入」のようなもの。
確かに整備をすれば、車はスムーズに走り出します。
でも、
「そもそも、あなたはその車でどこへ行きたいの?」という肝心の目的地が置き去りになっていたら、走り出したところでまた迷いが生じます。
「成功しなきゃ」「愛されなきゃ」。
それは時に「執着」と呼ばれるエゴの声です。
エゴが悪いわけではありません。
でも、その声に突き動かされて「もっと速く、もっと立派な車に」とアクセルを踏み続けても、行き先が魂の望む場所とズレていれば、走れば走るほど「何かが違う」という苦しさが募っていくものです。
その限界をはっきりと悟ったとき、私は潜在意識の書き換えを提供し続けることができなくなりました。
外側の正解を追いかけ、自分を見失った日々
活動を休止する前後、有り難いことに実績を評価され、企業研修や新たなメソッドの展開など、仕事の規模は大きくなっていきました。
「この流れを止めてはいけない」という思いが先行し、私は届くオファーを次々とこなしていきました。
個人向けのサービスから、法人を立ち上げてのBtoBスタイルへ。
未知の世界へのワクワクもありましたし、達成感もありました。
傍目には「順調にステージを上げている」ように見えていたのかもしれません。
でも、私の内側の感覚は、現実とは真逆の方向へ向かっていました。
「違う…こんなことがしたかったはずじゃない…」
現実の景色は華やかになっていくのに、心はどんどん冷えていく。
まるで、誰かが決めた「正解」というレールの上を、自分の意志を置き去りにして走っている。
そんな気持ち悪さを抱えて、進み続けていました。
もう一度、魂の声とともに歩き出す
一度すべての仕事を手放し、立ち止まりました。
何もしない時間の中で、私は「魂の声」を取り戻していたのだと思います。
長い時間を重ね、私はようやく「自分の魂が本当に求めていたもの」を理解することができました。
それでようやく「もう一度、仕事を始めても大丈夫」「もう一度、潜在意識を扱ってもいい」と、自分にOKを出せるようになったのでした。
「魂の声って何?」「何を求めていたの?」
その話を書くのは今はまだ難しいので、そこは割愛。
ただ、これから潜在意識についてお伝えするのは、小手先のテクニックで現実を「操作」するためではない。
目の前にいる方が、自分の魂の声を聞き、その望みに沿って潜在意識を使いこなしていける──。
そんな本質的な関わりをしていきたい。
そんな思いを持っての再開です😊
