──何を売ればいいかわからないのはなぜか
「自分の強みがわからない」
「何を売ればいいのかわからない」
という悩みをいただくことが増えました。
会社でしっかり働いてきて、経験もあるし、それなりに成果も出してきた。
それなのに、いざ「個人でやる」と考えた途端、急に手が止まる。
何をしたらいいのか分からない。自分に何ができるのか、急にぼやけてしまう──
この悩みは、ほぼ同じところでつまずいているので、この記事で紐解いていきたいと思います😊
なぜ「強みがわからない」と感じるのか
会社で長く働いてきた人ほど、この感覚は強くなります。
理由はシンプルで、これまでずっと「組織の中の役割」として働いてきたからです。
例えば、
・会社の看板があって
・部署の役割が決まっていて
・上司やチームの判断があって
・自分はその中の一部として動く
こういう環境では、「自分が何者か」をあえて考えなくても仕事が回ります。
でも一歩外に出ると、その前提が全部なくなる。
肩書きも、会社名もない状態で、「あなたは何ができますか?」と聞かれる。
ここで初めて、
「…あれ、自分って何ができるんだろう?」
と立ち止まるんです。
「何が売りかわからない」の正体
よく考えると当たり前で、強みがはっきりしていなければ、それを商品にはできません。
だから、
強みがわからない
↓
何を売ればいいかわからない
↓
動けなくなる
という流れになります。
悩みが2つあるように見えて、実際は一本の線でつながっています。
多くの人がここで止まる理由
ここで止まってしまうのは、別に能力が足りないからではありません。
むしろ逆で、経験がある人ほど迷いやすいものです。
いくつか、よくあるパターンがあります。
①経験が多すぎて選べない
キャリアを積んできた人ほど、「できること」が増えています。
でもそれが逆に、「じゃあ何を軸にするの?」を難しくする。
どれもそこそこできるから、決めきれないんですよね。
たとえば、
営業もやってきたし、育成もできる。資料作成や調整業務もそつなくこなせる。
だからこそ、「どれでいく?」が決まらない。
②自分のことを自分の言葉で話してこなかった
会社の中では、「営業です」「管理職です」で通じていました。
でも個人になると、それだけでは伝わらない。
自分が何をしてきて、何ができるのかを、自分の言葉で説明する必要が出てきます。
これ、慣れていないとかなり難しいです。
③当たり前すぎて気づかない
長くやってきたことほど、自分の中では「普通」になります。
でもそれ、他の人にとっては普通じゃないことが多い。
例えば、
・話を整理してわかりやすく伝える
・初対面でも自然に会話できる
こういうことも、十分価値になります。
ただ本人にとっては簡単すぎて、見落としがちなんです。
④発信への抵抗
いざ外に出そうとすると、
「どう思われるかな」
「こんなこと言っていいのかな」
と手が止まる。
結果として、強みを掘り下げる前に止まってしまうケースも多いです。
じゃあどうすればいいのか
ここは順番が大事です。
いきなり「何を売るか」を考えようとすると、だいたい迷子になります。
先にやるべきは、もっと手前の部分です。
① 経験を“役割”じゃなく“行動”で振り返る
「営業だった」ではなく、
・どんな場面で
・何をして
・どうなったのか
まで分解してみる。
たとえば、提案が通らなかった場面で資料を作り直し、受注につなげた、など。
こういう振り返りをしてみると、「自分ってこういう動き方をするんだな」と見えてくることがあります。
② 人から言われたことを思い出す
自分のことは、自分が一番見えていません。
むしろ、
「それ助かった」
「それお願いしたい」
と言われたことの中にヒントがあります。
「説明がわかりやすいからお願いしたい」と言われたことがあるなら、それは立派な強みです。
自分では当たり前でも、相手にとっては価値になっていることは意外と多いです。
③ 強みを“誰の役に立つか”に変える
強みは、そのままだとただの特徴です。
でも、
「誰のどんな悩みを解決できるか」
までつながると、一気に価値になります。
たとえば「資料作成が得意」なら、伝わる資料が作れずに困っている人のサポートができる、という形です。
ここがつながると、「何をやるか」がだいぶ見えやすくなります。
④ 小さく試す
最初から完璧にしようとすると、動けなくなります。
それより、
出す → 反応を見る → 直す
これを回した方が早いです。
正直、この段階でいちばん多いのは「考えすぎて止まる」ことです。
まずは簡単な形でもいいので出してみて、そこから調整していくほうが、結果的にうまくいきやすいです。
最後に
「強みがわからない」
「何を売ればいいかわからない」
これ、うまくいっていないサインではなくて、むしろ“次に進む手前”でよく出る感覚です。
ここを越えると、やっと「自分の仕事」が形になり始める。
これまでやってきたことは、ちゃんと使えます。
ただ、まだ言葉になっていないだけ。
焦らなくていいので、少しずつ拾い上げていけば大丈夫です😊
